法人生命保険の出口対策 ②引退時期が決まらない場合

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「出口対策」とよく言われますが。

解約で収益が出るタイミングと、社長勇退のタイミングが合えば特に問題はないわけです。

でも、保険に加入する段階で「何年後引退するか」なんてはっきり決められないので悩むわけです。

なんとなく60前後にピークを設定しました。

まだ事業を続けたいのに、そのピークがやってきてしまったら…


Old man looking / artisrams

長期平準定期保険や逓増定期保険で悩ましいところ。

経費(掛金)は長期間に分散して発生するのに、収益は一気に発生することです。

レバレッジド・リースなどの節税商品は支出した単年度で多額の経費が発生します。

収益の上がる年度に新たな商品に投資すれば、延々利益を繰り延べていくこともできます。

しかし、5年から10年かけて支払った保険料が1度に返ってくる生命保険。

その年の収益を新しい保険につぎ込もうと思ったら。

5倍から10倍の掛金の保険に再加入しなければならなくなります。

これはさすがに現実的ではありません。ではどうすれば良いでしょうか。

1.解約返戻金ピーク時期の長い保険を選ぶ

長期平準定期保険の中には、

・解約返戻率がかなりゆっくりと上昇し、

・ピークを迎えてからもゆっくりと下降していく商品 があります。

先日提携の保険代理店さんから資料を頂いたものの中には

契約後5年目で80%を超えたのちゆっくりと上昇し、

契約後16年目で90%を超え、それが契約後27年目まで続く、というものもありました。

「10%くらいの目減りであれば構わない」というのでしたら。

このようにピーク時期の長いものを選ぶことができます。

2.解約返戻金ピークを迎えるのが早い保険を掛け替えていく

例えば現在45歳。

「60前後までは現役でいたいけど、今順調なこの事業が15年もつかは自信がない」という社長さんの例です。

場合によっては早めの廃業や転職もあり得ますし、逆に60を超えても今の事業を続ける可能性もあるわけです。

今のところ毎年保険で貯蓄する予算として200万円は確保できそうです。

さて、これを7年目でほぼ100%返戻のピークを迎え。

その後急激に返戻率の下がる逓増定期保険に全額投入したらどうでしょうか。

7年目、1400万円返ってくるうちの半分、700万円が雑収入に上がってしまいます。

「今収益に上がっても経費がないから困る…」と悩んでる間に返戻率がどんどん下がっていくことになりかねません。

最初に書いたように、「収益が一気に発生する」から困るわけですよね。

そこで、例えば1/5の40万円ずつ。

5年目ピークの保険、6年目ピークの保険、7年目ピークの保険…というように分散させて掛けてみます。

そうしますと解約金は5年目に200万、6年目に240万、7年目に280万…というようにずれたタイミングで発生します。

ここで5年目には事業の様子を見ます。

業績は好調でしょうか。今後の見通しはどうでしょうか。

業績が悪化していれば解約収益はそのまま赤字の補てんに使えます。

業績が好調であれば、その時点で無理なくかけられるくらいの金額の保険に再度加入します。

解約返戻率がほぼ100%近い逓増定期保険でこれを繰り返していけば。

理論上は都合のいいところまで、延々と収益を繰り延べることができます。

また、業績が悪化した場合には無理をして掛け続けるのではなく。

その年に解約される保険の収益で資金の補てんをすることもできます。

実際は、年齢が上がったり、経済情勢により保険会社の利回りが上下したりと状況が変わっていきます。

ですので、常時返戻率が100%近い保険が見つかるかどうか、という問題があります。

しかし、多くの経営者様が多額の資金を10年以上固定して。

90%以下の返戻を期待していることを考えますと、こちらの方法も捨てたものではない気もします。

なお、最近ちまたで

「究極の出口対策」「裏技!」「名義変更プラン」「税理士が教えないウルトラC」等々、

刺激的なコピーで売り出している保険商品が全くお勧めできない理由についてはこちらの記事をご覧ください。

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