【消費税軽減税率8%-10%】が子供の教育に与える影響

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毎年消費税を申告なさっている社長様、事業主様。私のような税理士。

皆がどうなるものかと気をもんでいる消費税10%増税と軽減税率

あまり議論されることのない、子供への影響について考えてみました。

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2019年10月の消費税10%増税時に軽減税率導入!

6月の安倍首相の会見で。

増税時期について2年半延期と8%軽減税率の導入が明言され。

「国民の信を問う」とされた参院選で与党が大勝しましたので。

延期についてはほぼ確定でしょう。

◆もともと、低所得者対策とか銘打っているけど、金持ちの方が食費を使うのだから。

よく考えたら高所得者優遇じゃない?そもそも意味はあるの?

◆食費は軽減税率、それ以外は普通の税率、って境目はどうやって決めるの?

後から絶対もめそうじゃない?

◆会計システム、これから全部税率をわけて処理するの?

もはや素人では申告不可能なレベルにならない?

などとかなり議論を巻き起こした法案でありますが。

決まってしまったものは決まってしまったもの。

粛々と対応準備を行いますが。

租税教室で小学校に毎年伺っている身としては、子供に与える影響も気になります。

ここで食べると言えば10%、持って帰ると言えば8%

気になるのは食品と外食の区分け。

食品は生活必需品だから8%。外食は贅沢だから10%。

では、スタバやファーストフード店は?

このようなお店ではお会計時に。

「ここで食べる」と言えば10%、「持って帰る」と言えば8%です。

持って帰るなら食品の購入、その店で食べるなら外食なのです。

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実際、これを導入している諸外国でどうなっているかと言えば。

大半の人がもって帰ります。と言ってお会計を済ませ。

そして店内で食べるわけです。

正直にここで食べますと言えば、その瞬間にレジの金額が上がるわけですので。

お店の人も、「さっき持ち帰りって言われましたよね…?」

などと指摘したところで店に得があるわけではないですし。

逆恨みされるのも嫌ですので黙認です。

日本はモラルが高いと期待したいところではありますが。

現実的にはやはり同じ状態になりそうです。

軽減税率導入後のレジ風景

小学生がお母さんと一緒にファーストフード店に行きます。

自分で注文できるくらいに大きくなった子供が嬉しそうに注文します。

最後に、こちらでお召し上がりですか?と聞かれて

「はい」と元気に答えたところで後ろのお母さんから声が飛びます。

「持って帰ります!」

後で、その店で一緒に食べながら母親が言います。

「持って帰るって言うだけで安くなるんだからね。」

「次からは気をつけなさいよ!」

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軽減税率導入後の租税教室の様子を想像するわけです。

今、実際に行っているのと同じように。

「みんな、税金って知ってるかな」

などと質問します。

子供達にとって一番身近な税はやはり消費税。

「消費税、払ったことあります!」と元気な返事が返ってきます。

「じゃあ、税率知ってる?」と聞くと…

「食べ物は8%、外食は10%!」

「でも、外食でも、持って帰るって言いさえすれば8%でいいんだよ。」

「ここで食べるって正直に言ったらお母さんから怒られるんだよ。」

…などと返事が返ってくるのが目に浮かびます。

社会的なインフラの整備や公共サービスの維持のために。

誰かが働いてくれているんだよ、それを皆で負担するのが税金なんだよ。

とか。

だからルールを守って皆がきちんと自分の分を納めることが大切なんだよ。

誰かがズルをすれば、その分誰かが大変になるんだよ。

とか。

皆が負担してくれた税金で勉強しているのだから、一生懸命勉強しようね

学校の備品も大切にしようね。

とか。

そんな話をしに行くわけです。

嘘をつけば税金をごまかせる。

持って帰ると嘘さえつけば消費税が安く済む。

なんてことを幼い頃から教えられた子供達は。

どんな価値観を身に付けて大人になるのでしょうか。

元気に返事をしてくれたその子に、どんな顔をしたら良いのか。

まさか「お母さんみたいな大人にならないでね」ということもできず。

苦笑する自分の顔が目に浮かびます。

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