おはようございます。福岡県北九州近郊(岡垣町)の若手税理士、岩永です。
たまには地元福岡の経済・経営ニュースから話題を選んでみます。
先日、ある社長さんが言っておられました。
「現状維持を考えると、どうしても下降してしまいます。
現状維持したければ、いつも拡大を考えていなければなりません。」
売上を伸ばす方向
「拡大を考える」場合、普通はまず【縦に・横に】考えます。
【縦に】とは、今ある営業拠点や仕組みで売れる商材を増やすこと、
【横に】とは、今ある商材を営業拠点を増やして売る範囲を増やすこと、です。
例えば今北九州で空調設備工事をしている工務店の場合。
電機工事もできるようにして北九州で総合設備業をしよう、というのが【縦に】、
博多にも支店を出して福岡全域で空調設備工事をしよう、というのが【横に】、です。
一昔前は、どの業種でも。
【横に】伸ばそうと思った場合にはとにかく支店を増やすことが方法でした。
ですからコストも掛かりました。
失敗すれば1号店の利益が吹き飛んでしまうリスクもありました。
しかし今ではインターネットの普及によって。
田舎からでも低コストで全国相手に様々な商材を提供できます。
福岡県岡垣町の和食店「味嘉」 うなぎのネット通販
最近私の地元福岡県岡垣町の、こんな企業様のニュースを読みました。
実は岡垣町はこんな感じのすごくきれいな田舎です。
この写真の中の、田んぼの広がっている部分のまさにその中に。
みよしの店舗はあります。
とてもこの風景の中に、全国を相手に商売している企業様がいそうには見えないのですが。
こちらの社長様、5年ほど前から。
和食店で人気のあったウナギを「もっと手軽に大勢の方に食べてほしい」と。
ネット通販を始められたそうです。
せいろ蒸しより美味い鰻の蒲焼入り冷凍の焼おにぎり「焼セイロ」のお取り寄せ通販
発想は【横に】の拡大ですよね。
今評判のいいメニューを、売る先を増やして多くの方に届ける、という方向性です。
でも、何しろ業種が飲食店ですから。
ただ、同じメニューを袋詰めしても売れるわけではありません。
どうしたら通販でこのウナギの美味しさを届けられるか。
試行錯誤の末にウナギ入りのおにぎり「うなぎの焼セイロ」を考案されたそうです。
店長ブログの中で考案された過程を語っておられます。
「うなぎを手軽に食べたい時に食べられたら。」
そんな願いを込めて、あれこれ考えて作ってはみたが、
納得のいく商品はなかなか思うようには出来ませんでした。
「出来るだけ安く、ボリュームがあっておいしい。」
そんな商品を目指し、やがてたどりついたのが、シンプルなおにぎりでした。
出来上がってみると簡単なようですが、
うなぎをおにぎりに入れるという発想がなかなか出てこなかった。
ごはんとタレの絶妙なバランスに何度も何度もテストを繰り返し、
現在の味にたどり着きました。
【横に】拡大を考えたとき。
「うちは飲食店だから、2号店を出す以外に方法はないよね。
コストも掛かるしやめておこうかな。」
ではなく。
「うちは飲食店だけど、どうしたらこの商材を全国に売れるかな。」
と考えて工夫されたところ。
すごいなぁ、と思います。
コメント