本当に【自由(フリー)】な自営業者(フリーランス)になるための3つのポイント

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「独立開業!」「会社に縛られない」「自由な生き方」

気持ちのいい響きですよね。

私も税理士として開業する前までは、独立開業をポジティブにとらえていました。

しかし、創業相談に来られる方。その後数年の申告に関わらせていただいた方。

「こんなはずではなかった…」「失敗した…」という方をたくさんお見かけしました。

本当に「自由」になる方とそうでない方の違いについて考えました。

lig_kusariwotokihanatu_tp_v

「不自由」な自営業者になってしまう人

中には開業したものの、さっぱり売上が上がらず。

本当に短期間で行き詰まる方がおられます。

売上見込みが甘すぎた、と言ってしまえばそれまでです。

でもなぜそうなったかを考えると。

サラリーマン時代には十分売上を上げていたわけですよね。

「会社の看板が上げてくれていた売上」を。

「自分が上げている売上」と勘違いしてしまった結果です。

しかし、売上は上がり、事業としては成り立っている状態でありながら。

それでも不自由な方もたくさんおられます。

カギは「資金」「得意先」「固定費」の3つです。

「自由」のための目標-無借金で年収2年分のキャッシュを維持

資金がいつもカツカツであれば。

来月の売上が入ってこなければ事業と生活が回らない状況であれば。

自由どころではありません。

自営業を始めたのにサラリーマン時代の金銭感覚が抜けない人。

通帳に入ってきたお金は「使っていいお金」と勘違いし続けている人。

このような人は永久に自由にはなれません。

自営業者の通帳にあるお金は、

①今後経費の支払いに充てられるお金。

②今後自分の通常の生活費に充てられるお金。

③退職金もなく国民年金でやりくりする自分の老後のために蓄えているお金。

④経済環境の変化により売上が激減した場合にそれを乗り越えるためのお金。

これらの合計額です。

月末時点で①、②の資金すら十分通帳に入っていない人さえたくさんいます。

③、④はいかがでしょうか。

n752_2senensatu_tp_v

私の個人的な意見としては、自営業者は普通預金に年収2年分は置いておくべきです。

毎年確定申告する事業所得が500万円の方なら1000万円です。

もちろん、借金があるならその金額は差し引いたところでです。

そして、事業所得の50%前後の金額を生活費に回し、後は残すべきです。

ケチを勧めるわけではありません。

万が一の場合にも自分と家族を守るため。

そして売上単価を上げ、良い顧客と付き合うためです。

「この契約が取れなかったら、来月首をくくらなきゃいけないんです!」

などという切羽詰まった人に仕事を依頼したい人はいません。

いるとすれば、足元を見て安く買いたたきたい人だけです。

キャッシュがなければそういう得意先と付き合わなければならなくなります。

資金を十分に確保していることで。

余裕が生まれ、安請負せずに優良顧客と付き合えるようになります。

質の悪い客は断ればよいのです。

これが自由です。

「自由」のための目標-得意先は【500万円×2箇所】ではなく【5万円×200箇所】

特に事業を始めたばかりのころ。

大口の得意先は本当にありがたいものです。

私も、0から開業でしたので。

開業それほどたたずに。

次々仕事が入ってくる大口のルートが見つかったのは本当に嬉しかったです。

でも、同時に危機感も感じました。

そこ一本でも十分食べていけるくらいではあったのですが。

そこでトラブルを起こすと全部失ってしまう状態だからです。

絶対にノーと言えません。これでは奴隷と同じです。

どうしても失えない大口顧客を数件ではなく。

最悪、失ったとしても何とかなる小口顧客を数十件持つことが自由のカギです。

tsu853_kinmirani_tp_v

私の場合、その得意先とは良好な関係を維持しながら。

そのルートで入ってくる仕事はセーブしつつ、他の得意先を懸命に開拓しました。

どんなに大口顧客でも、売上高全体の20%までには押さえたいと思っていました。

20%なら、そこがダメになったところで何とでもなります。

嫌な仕事なら断れるようになります。

現在開業7年目ですが、今一番の大口顧客が年間の売上高に占める割合は10%弱。

すごく良いクライアントに恵まれて。

どの顧客とも気持ちよく仕事をさせていただいておりますが。

もし人が変わってしまって。(人は変わることがあります)

無理難題を言われたり、どうしようもない言いがかりをつけられるようであれば。

いつでも断ることができます。

これが自由です。

「自由」のための目標-【固定費】はかけない!

自由のカギは「どうしても働かなければならない量」を極力減らすことです。

自分の仕事の単価が大むね決まってしまっているのであれば。

決まって出ていく固定費と生活費が上がれば上がるだけ。

「どうしても働かなければならない量」が比例して上がっていきます。

これが生活の大部分を占めるようでは自由とは言えません。

自営業者は極力固定費をかけない方が良いと考えているのはそのためです。

確定申告書に記載する経費以外にも。

自分と家族の生活費という固定費が最初からあるのです。

自分を縛るものをむやみに増やす必要はありません。

「固定費」の落とし穴は、経営環境が変わっても金額が減らないことです。

液晶への過大投資が転落のきっかけになったシャープの例に漏れず。

一度投資してしまえばその投資が売上を生めなくなってしまっても。

支払だけは続けなければなりません。

imaric20160805210023_tp_v

「固定費をかけない」というと。

飲食店や美容室を開業する当初。

「なるべく内装費を抑えた」などということをイメージされる方がおられますが。

オシャレでなければ客が来ない業種で。

何割か改装費をケチって貧乏臭い雰囲気を出してしまうようではまさに捨て金です。

立地が命の店舗営業の業種で。

何割か家賃をケチって人通りが半分しかない場所に店を構えるのも捨て金です。

「固定費をかけない」とはそういうことではありません。

もともとそのような費用が不要な仕方で開業することです。

店舗を構えて客を待たなければならない仕事ではなく。

自宅で依頼を受けて出かけて行く仕事を選べば固定費はかかりません。

「どうしても料理が作りたい!飲食を仕事にしたい!」のであれば。

自分で店を構えるのではなく、店長が辞めて困っている店にコンサルを売り込み。

料理と店舗運営を委託で引き受けるのはどうでしょうか。

「報酬は成果報酬で結構です」などと提案するのはカッコ良くて痺れますね。

どうすれば自分のやりたい仕事を「固定費回収型ビジネス」ではなく。

「労働手数料型ビジネス」にできるか考えることが「固定費をかけない」ということです。

saya151005588348-thumb-autox1600-21269

税理士業界も少し前までは「固定費型ビジネス」でした。

記帳代行パートさんを集め、机とパソコンを並べられるオフィスを用意し。

税務知識ゼロのパートさんが操作してもなんとかなる高価な税務ソフトを購入し。

契約が取れればこの記帳代行工場に流し込むといくらか利益が出る、という構図です。

こんなに固定費をかけて今後価格競争に巻き込まれたのではたまらないと思いましたので。

私は最初から「相談型」「労働手数料型」税理士事務所を目指しました。

確かに自分で走り回らなければなりませんが。

直接クライアントから感謝されること、固定費に縛られないことは幸せなことです。

最近ではレンタルオフィスなど、時間借りできる事務所もあります。

無駄に立派な事務所を構える必要もありません。

昔は電話番がしていた雑用は、各種代行サービス業者にその都度依頼できます。

無駄にアルバイトを雇う必要もありません。

固定費は限りなくゼロに近い状態で開業できます。

来月の支払に頭を悩ませる必要はありません。

これが自由です。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク