おはようございます。北九州近郊(遠賀郡岡垣町)の税理士、岩永です。
起業したての方向けの確定申告についての連載記事です。
今回は、確定申告基礎資料の整理の手間を減らすため。
「クレジットカード」の活用について考えてみたいと思います。
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経費帳の作成はクレジット会社にしてもらいましょう。
初めての確定申告。
元帳への転記は会計ソフトがしてくれるとして。
まず面倒なのはその前の元資料の作成と整理。
現金出納簿の記帳からです。
さて、実際問題、全部をというのは無理な話ではありますが。
仮に全ての経費の支払を、1枚のクレジットカードで集約して。
全てそこから引き落としにしていたら、現金出納簿は必要でしょうか。
要りませんよね。
クレジットカード会社が明細を送ってきます。
(最近はWEBからというところも多いですが。)
明細をそのまま「未払金」の勘定科目に打ち込みます。
「普通預金」の勘定科目を打ち込むと。
引き落とし日に、その「未払金」が落ちます。
以上です。これだけですよね。
クレジットカード会社が送ってくる請求明細。
これがそのまま経費帳になるわけです。
せっかく、無料で書いてくれるのですから。書いてもらいましょう。
領収書添付台紙の作成もクレジット会社にしてもらいましょう。
さて、時々大きな勘違いをなさっている方がいます。
「クレジットの請求明細を取ってあれば、領収書はいらないですよね。」
答えはNo!です。
前回の記事にも書きましたが、
保存する書類には「誰から、いつ、何を、いくらで」が書いてあることが必須です。
クレジット会社の明細には。
「誰から」の欄に「amazon」とか「楽天市場」とか。
購入した業者ではなく、集金代行業者の名前が書かれることがあります。
また、「何を」が書いてあるケースはまれでしょう。
税務署の立場でよく考えてみれば。
クレジットの請求書で「Amazon 20,000円」と書いてあったところで。
経費かどうかなんて証明できませんよね。
必ず「誰から、いつ、何を、いくらで」か記載のある。
納品明細書か領収書を取っておきましょう。
取っておいたその書類を、クレジットの請求書が来るまで。
とりあえず日付順にバインダーに挟んでためていきます。
クレジットの請求書が来たら、その請求書にあがっている順番に。
請求書の裏にペタペタ貼っていきます。
後から会計ソフトの総勘定元帳を見直すときも。
「これ、何だったっけ?」と思ったら。
その請求月のクレジットカードの請求書の裏を見ればいいわけです。
仕訳もクレジットカードにしてもらいましょう。
例えばガソリン代がたくさん出てくるなら。
1枚、ガソリン代専用のカードを作って、ガソリンは全てそれで入れます。
会計ソフトへの入力の際、明細を1行1行打たなくて良いですよね。
全部ガソリン代ですから。
個人の生活費用のカードは分けておきましょう。
事業用のカードと混ざると1行1行打たなければなりませんが。
全部生活費のカードなら、「事業主貸」1行で終わります。
このように、科目別にカードを分ければ仕訳もカード単位になります。
もっとも、あまりたくさん作りすぎると管理が大変ですが。
実際に全ての支払をクレジットカード決済ですることは無理でしょう。
でも、今まで現金出納簿の経費出金が毎月100行あったとしたら。
70行、クレジット会社に書いてもらうだけでもずいぶん楽です。
私も、事務所の事務用品、PC、PCサプライ、ソフト、車関連…
基本的にネット通販でクレジット決済です。
振込料も、代引き手数料もかかりませんし。
経理の手間も楽で助かっています。
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