パソコンやソフト、WEBサイトは自分で手入れできた方が良いことを書きました。
繁忙期明けにパソコンを買い替えたので。
同じ業種の方の、選び方の参考になるかもしれないと思って記事にしました。
税理士のパソコン条件~「持ち出し」と「テンキー」
パソコンも低価格化が進み。
一昔前と比べると同じ予算でもかなり選ぶ余地があります。
なのに以外に候補は少ないものです。
クライアント様のところでは帳簿と資料のコピーだけ。
事務所に持ち帰ってからパソコンをたたく、昔ながらの税理士事務所ならいざ知らず。
クライアント様の事務所にパソコンを持ち込んで現地で資料をまとめたり。
その場で画面を見せながらプレゼンしたりする若い税理士であれば。
「持ち運びがしやすい」という条件は欠かせません。
薄いウルトラブックや、Surfaceのようにキーボード外付けタブレットなど。
高性能なうえ持ち運びのしやすい、カッコイイモデルが増えています。
ですが同時に私がどうしても譲れないポイント。
それが「テンキー」です。
申告ソフトにしろ会計ソフトにしろExcelにしろ。
かなり数字を打ち込む作業のある税理士にとって。
「キーボードにあるテンキー」と「外付けテンキー」とはやはり違います。
キーボードにあるテンキーは位置がずれません。
半分ブラインドタッチに近い感覚で使えます。
しかし外付けテンキーは触るたびにわずかに位置がずれます。
このわずかの差が非常にストレスなのです。
キーボードにテンキーがついている。
この条件一つでウルトラブックも高性能タブレットもほぼ全滅です。
13.3インチでもテンキー付き NEC-LM750
そんな中、最近まで持ち出し用メインで使用していたのがNEC-LM750です。
実は15.6インチより小さいサイズで。
テンキー付きのモデルはほとんどありません。
私の知る限りほぼ唯一。
13.3インチサイズでありながらテンキーがついていたのがこのモデルです。
確かにキーピッチは狭いですが。
15.6インチと13.3インチでは鞄に入れた時のサイズ感がかなり違いました。
持ち運びのしやすさと、同時にテンキー入力ができる快適さに感動したのですが。
このようなニーズはほとんどないのか、すぐにこの型はなくなってしまいました。
CPUもcore i7ですし。
HDDを256GBのSSDに換装して、未だにサブ機として快適に使っています。
動画編集や3Dゲームが快適にできるようなスペックまでは必要ありませんが。
税理士は会計ソフト、税務申告ソフト、Excel、ブラウザ、メーラーまで。
同時に立ち上げて作業することが多いですので。
CPUはceleronよりCore i3,i5,i7クラスの方が快適に使えると思います。
(このあたり、私もあまり詳しくはないのですが…)
メモリやディスクは後から素人でも交換や増設ができますが。
CPUはそういうわけにいかないので、購入の際、条件に入れる方が良いでしょう。
15.6インチで980g!LG gram 15
かなり探したうえで、今回メイン機買い替えの候補にしたのがLGのgram15。
今年発売されたばかりのようです。
Macみたいな外観ですよね。
じゃあMacでいいじゃないか、というとそうでもなく。
会計ソフトや申告ソフトの大半はWindowsでないと動かないのです。
(Mac上で仮想Windowsを動かす手もないではないですが…)
こちら、薄さ16.8mm。重さなんと980g!
15.6インチサイズで薄さが20mmを切るパソコンなどほとんどない中、16.8mm!
この薄さなら、ほぼ紙のノート感覚で鞄に入れられます。
Core i7に512GBのSSD搭載モデルが$1,499.99。
Core i5に256GB SSD搭載モデルが$1,099.99。
実は税理士のパソコンにはそれほど大容量のディスクはいりません。
会計ソフトや申告ソフト、エクセルのデータなどは。
数字がメインのファイルですのでサイズは知れています。
一般家庭の写真やビデオを保管するパソコンの方が容量を必要とするくらいです。
1TB、1.5TBのHDD搭載モデルより、圧倒的に256GBのSSDがおすすめです。
256GBモデルで十分でしょうから、日本円で10万円強。
日本向けモデルはないので、AmazonUSで購入して個人輸入しようかと考えたのですが…
(windows8以降は言語を標準で日本語化できるのでソフト上は特に問題ないようですし)
キーボードがUSなのですよね。日本語が書いていないのはかえってカッコ良いですが。
慣れてしまおうかとも思いましたが、クライアント様の事務所で先方のパソコンを触るとき。
USに慣れてしまうと逆に戸惑いそうなので。
悩んだ挙句見送ることにしました。日本向けモデル、販売予定はないのでしょうか…
15.6インチで厚さ12.8mm!NEC-LX850
結局、いろいろと悩んだ末に購入したのがこちら。
15.6インチウルトラブックという触れ込みで。
NECが2012年末に発売したモデルです。
特筆すべきは薄さ。なんと12.8mm!!
鞄に入れたときの、空間の余裕に感動しました。
アルミボディの質感もカッコイイですね。
CPUもCore i7、256GBSSD、スペック的にも十分です。立ち上がりも早い!
こちらも、このようなニーズはほとんどないのでしょうか。
すぐに絶版になってしまい。
最新モデルは皆、薄いけれど13.3インチテンキーなしか。
若干重たくて25mm前後の厚さのある15.6インチモデルばかりです。
久々に中古をヤフオクで探しましたが、非常に程度の良いものが見つかりました。
出品してくださった方に感謝です!
念のため再度リカバリしてwindows10に上げておきました。
実は税理士は最新OSにアップグレードするときかなり注意を必要とします。
国税庁のE-taxをはじめ、会計ソフトや税務申告ソフトがすぐには対応しないので。
先走ってアップグレードしてしまうと「申告書が電子送信できない!」
などということになりかねません。
しばらくサブ機のwindows7機と併用しながら。
全てのソフトが問題なくwindows10で動作するか確認していき。
動かないものがあればwindows7機で対応することになります。
15.6インチ厚さ20mm-東芝dynabook P75
結果的に程度の良い中古品が見つかったのですが。
Lavie LX850、実はほとんど中古市場にありませんでした。
ヤフオクにも滅多に出ませんし、他の中古パソコンサイトを当たっても見つかりません。
そこで、第二候補として候補に入れていたのがこちら。
ノートパソコンなのですが、ディスプレイとの接続ヒンジが360度回転する。
タブレットのようにも使える、ということを売りにしたモデルでした。
それを売りにしているだけあって、厚さが20mm。
15.6インチサイズの最近のモデルにはなかなかない薄さでした。
ディスクが1TBのHDDなので。
この場合256GBSSDに換装する費用も予算に織り込む必要があります。
このように、「持ち運び」「テンキー」の条件で探しますと。
これだけでかなり候補が絞られてしまいます。
ですが「絞られる」ということは。
あまり迷わなくても済むということでもあります。
そしてあまり見つからないからこそ。
条件ぴったりのものが見つかると嬉しいですし、大事にしたくなります。
パソコン購入を検討なさっている、どなたかのご参考になりますと幸いです。
コメント